中学英語もできないレベルなら公式問題集は不要
「さて、やるぞーーーーー!!」と、TOEICの参考書を買おうと意気込んでいるあなた。
もしかしたら今現在のあなたの英語力ではその行為がスコアアップの遠回りになるかもしれません。
遠回りどころか、挫折に一直線なんてことにも・・・・
あなたは、英語の「基礎」はできていますか?
TOEICの参考書は、ある程度の英語の知識があることが前提で書かれているものがほとんどです。
闇雲にTOEIC本から手を付けると「チンプンカンプン」のまま何となく問題を解き、解説を読んでみても出てくる用語が分からない、リスニングは早すぎて聞き取れない上に、言っている単語もほとんど知らない単語なんてことになってしまいがちでして・・・言いたいこと分かりますよね。
そんなあなたは、TOEICの参考書は一旦横に置いて、まずは基礎力をつけることが必要です。
というのも、TOEICは結構基礎的な知識を聞かれるテストだからです。
パート5の文法問題などでは空欄に入る品詞を問われる問題が多いですが、これは文法の基本中の基本です。
主語、動詞、副詞、形容詞などの並び順や、接続詞の位置、後に節を取る単語か、句を取る単語かなどです。
高校の文法などは突っ込んでしまうと難解なレベルに行ってしまいますが、TOEICのための文法でしたらそこまでやる必要はありません。
仮定法など、学生時代に難解と感じただろう単元でも、TOEICではあまり出ないなど、流して良い部分もありますので比較的早く終わらせられると思います。
「基礎」というとなんだか難しそうだし、単調で、つまらないという印象がありますが、スポーツでも、勉強でも「基礎」をナメてはいけません。
基本的な英語力もないまま、いきなりTOEICのテクニック本を読んだところで「わかった気」にはなっても、実践では使えません。
面倒だと思っても基礎をきちんとやると、実力もスコアもグンと上がります。
なんだかんだいっても、基礎からの勉強は一見遠回りに見えますが、ムダが少ない、一番効率の良い勉強法なんです。
詳しい勉強法や参考書は別の項目でご紹介しますが、基礎固めのルートはこんな感じです。
1)まずは中学英語の基礎固め
超基礎単語の確認
ゆっくりスピードのリスニング
中学の教科書レベルのリーディング
までを身に着けます。
2)高校レベルの英語力をつける
次に、もう少し踏み込んだ文法知識と、語彙を身につけます。
基本ボキャブラリーの習得
ある程度のスピードのリスニング
リスニング問題が解ける
長文のリーディング
ができることを目指します。
3)TOEICに特化した勉強をする
基礎的な英語力をつけたら、TOEICに特化した勉強を始めましょう。
TOEIC頻出の単語
用法を踏まえたボキャビル
よく出るビジネス系のボキャブラリー増加
広告やメールの文章を素早く読む練習
リスニング練習
などです。
中学英語からやり直すというと、「学校英語は役に立たない」と嫌う方もいますが、それは誤解です。
確かに読み書きに偏る向きはありますが、中学、高校の英語カリキュラムは実はとても体系的で、非常によくできています。
実際、日常会話は中学の英語をマスターすればあとは語彙だけでほぼカバーできます。
最近、そんな内容の英語本も増えていますよね!!
学校英語をバカにせず、非常によくできた勉強法として、大活用してしまいましょう。
中学、高校の英語に自信のある方は、早速TOEIC対策をしていきましょう。
勘違いする方がいたらいけないので、最後に一言書いておくと、TOEICでハイスコアを出すには公式問題集はマストアイテムです。
その前にやるべきことがあるよって記事でした。