私たちが使う「マジで?」という言葉ですが、本当によく使いますよね。
「本当にいいの?」「うそでしょ?」「そんなはずないでしょ?」「本気?」「正気?」など、様々なニュアンスで使うことができる切り替えしでの万能フレーズです。
日本語では何かに対して「マジで?」と返したとしても、そのあとにニュアンスを補う言葉を付けるのが一般的かと思いますが、英語ではいくつかのパターン(ニュアンス)で使い分けることができるので、よく使われるものだけを覚えてしまいましょう。
よく使われる「マジで?」の英語表現は下記の3つです。
「マジで?(真剣さを問う)」
Are you sure?
「マジで?(半信半疑、念を押す)」
Are you kidding(me)?
「マジで?(冗談かの確認)」
目次
Are you serious?「真剣に?」
“serious”という単語のコアイメージは ”真面目な”や”本気の”という意味のある形容詞です。
ですので“Are you serious?”を直訳すると、「あなたは真面目なの?本気なの?」という感じになります。
日常会話では「マジで?」というカジュアルな使い方ができ、一方で「本当なの?」という意味にもなるので、少しフォーマルな場面でも使うことができます。
文法的に見てみると、主語+be動詞+形容詞という形に当てはまります。
文法
今回の「マジで?」はこの疑問文の形になりますので、“Are you 形容詞 ?”の語順になります。
※疑問文にする際には、主語の前にbe動詞を持ってきます。
「楽しい?幸せ?」と聞くときには、”Are you happy?”「お腹すいてる?」と聞くときは、”Are you hungry?”を使いますよね。
これだとより耳になじみがあると思います。
今回の”serious”と例文の”happy”や“hungry”は同じ形容詞なので、使い方は同じです。
基本形の、主語+be動詞+形容詞という形に当てはめるだけで、主語や形容詞を変えていくとバリエーションが増えてきます。
疑問文にせずに、主語+be動詞+形容詞のまま使うと、”I am serious.”となり、「私は本気だよ。」となります。
なので、”Are you serious?”と聞かれたら、”Yes, I am serious.”「本気だよ。」または、”No, I am not serious.”「本気じゃないよ。」と答えればOKです。
Are you sure?は確認のニュアンス「半信半疑」
“sure”は「確か」「確実」というコアイメージをもっているので、「それは確か?」、「それ本当?」という確認する意味での「マジで?」になります。
相手の体調を気づかった際などに、相手が「大丈夫だよ」と言ったとしても、“Are you sure?「本当に大丈夫なの?」と確認する感じのイメージです。
どのサイトにも書かれていますが、誰かが高価なものをくれたときなどに、“Are you sure?「これ本当に私に?」という感じでも使えます。
ただ、ニュアンス的には「serious(真剣)」も同じような意味で使われることがあるので、同じように使える場面もあるかと思います。
ネガティブな場面で使う場合は「それ確信してる?(疑っている)」ともとれるので、、“Are you quite sure? (ホントに大丈夫なの?)”という相手を念を押す場面でも使われます。
“Sure”も形容詞ですので文法的には“Are you serious?”と全く同じです。
ですので、「本気だよ」と答えたい場合は、“Yes, I’m sure.”です。
Are you kidding(me)?「マジで?(冗談でしょ?)」
“kidding”は「からかう」「かつぐ」という意味での動詞“kid”からきていて、この場合の「マジで?」は「冗談でしょ?」、「冗談だよね?」、「(私)かつがれてないよね?」というニュアンスになり、“me”はつけなくても同じ意味で使えます。
※よく知られている「子供」という意味での“kid”は名詞です。
“Are you serious?”と“Are you sure?”はニュアンスがかぶる場面もありますが、“kidding”はは明らかに使い方が違うので使う場面は限られてきます。
この質問に対しての答えは、冗談じゃないのであれば“No, I’m serious.(いや、オレは真剣だよ)”といえばOK です。
指摘の通り冗談であれば、“Just kidding!(冗談だよ!)”です。
※Just joking(ジョーク)!でもほぼ同じ意味。SNSなどではjkと略す場合も。
かなりカジュアルな感じなので使う場面には気を付けてください。
ちなみに“kidding”は“kid”の現在分詞で、形容詞と全く同じ使い方ができるので、文法的には前述した2つ(SeriousとSure)と全く同じです。
略して“Kidding me?”と言うネイティブも多いので合わせて覚えてきましょう。
Really?「軽い相槌(疑いの時にも使うので注意)」
最後に1つ“Really?”もみときましょうか!!
“Really?”も「マジで?」という切り替えしやあいづちの言葉としてよく使われますよね。
会話の返しは“Really?”と答えておけば会話になるなんて書いているサイトを見たこともあるぐらいで、実は万能な「マジで?」です。
そういう意味では、日本語での「マジで?」に一番近い英語は“Really?”なのかもしれません。
あくまでも英語ネイティブではない私の感覚ですが。
“Really?”のイメージは「実際に」「実のところ」「明らかに」といった感じで、「本当に?」「本気で?」「うそでしょ?」「ありえない」「そうなの?」と様々な場面で使え、「そうなんだ」「へぇ」というような当たり障りのない軽い相槌としても使えます。
つまり万能なので、表情や言い方のトーンに気を付けて使いましょう。
例えば、“Are you really Japanese?”と質問されたら、これはポジティブな意味でしょうか?ネガティブな意味(皮肉)でしょうか?
文章だけではわかりませんよね?
ですので、その場面やトーン(言い方)、前後の文脈などを考えながら使うようにしましょう。
For real? For reals? 「それって現実?」
“Real”は日本語にもなっているのでイメージしやすいと思いますが、「実在する」、「現実の」「本物の」などといった意味の言葉です。
つまり、“For real?”で、「それは本物?」とか「それは現実?」という意味になり、主に若者言葉としてカジュアルな感じで使われている言葉です。
“For reals?”と「S」を付けて使う若者も多く、ネイティブの感覚では“For reals?”の方が、さらにカジュアルな響きになるということです。
文語ではなく口語として使われる表現だと思った方がいいですね。
「マジで?(真剣さを問う)」
Are you sure?
「マジで?(確認、念を押す、半信半疑)」
Are you kidding(me)?
「マジで?(冗談かの確認)」
I am serious.
「私は本気だよ。」
I am not serious.
「本気じゃないよ。」
Yes, I’m sure.
「本当だよ」
For real?
「それ現実?」