今回は、医療関係の行政に対する、市民運動推進のチラシです。

と書くと、何だかシリアスな感じがするかもしれませんが、オーストラリアでは、何だか渋滞しているな~と思ったらデモだった、とか、どうして今日お休みなのかな~と思ったらストだったということが、時々あります。

社会のシステムに対する関心が高いということは、とてもいいことなのですが、日本と比べたら、オーストラリアの福利厚生の方が充実しているので、まだ何かご不満なのですか、なんて思ってしまいます。

さて、チラシによると、2012年以降、病院関係の仕事や、公共医療が大幅にカットされているとのこと。

「政治家の給料を増やすことよりも、公共医療の提供が最優先!」

「これ以上、地域の公共医療を減らすな!」

と、一緒に訴えようではありませんか、という内容です。

政治家が変わる度に、今までのシステムが一新されてしまうのは、どこの国でも同じようです。

そんな中から取り上げた文章は、こちら。

“Now Tony Abbott wants you to pay more to see a GP and pay more for medicine and essential tests if you or your loved ones get sick.”
「トニーアボット(オーストラリアの首相)は、もし、あなたや家族が病気になったときの、GP(一般開業医)への支払いや、薬・必要不可欠な検査のための費用を、もっと払わせたいのです」

聞き捨てならない内容ではありますが、そこは敢えて置いておくことにして、“loved ones”という言葉に注目しました。

この”loved”は、過去形ではなく、受け身の形容詞=”ones who are loved”という意味になるので、

“loved ones”=「愛する人達」

ということなります。

通常は、主に家族のことを指します。

日本語でも、「家族」のことを「家の人」とか「身内」など、違う呼び方があるのと同じように、類義語で“close ones”“next of kin”という言い方もあるので、併せて覚えておくといいですね。

また、これと似たような表現で、“little ones”という言葉があります。

そのままなのですが、「子供達」という意味で、こちらも、とてもよく使います。

どちらの言葉も、単語自体は簡単だし、意味を聞いたらそのまんまなのですが、案外「これってどういう意味なんだろう?」という言葉なのではないでしょうか。

カードに書かれたメッセージに、この言葉が登場することがよくあるので、覚えておくと便利ですよ。