「渋滞に巻き込まれています」
このフレーズのポイントは、“be stuck in ~”という熟語です。
ポイント
「~で身動きできない」
受動態を使って表現する
“stuck”という単語を見てみると、動詞の“stick”の過去形または、過去分詞形であることがわかります。
本来の形は“stick”ですが、“stick”というと、名詞で「スティック」、「棒」という意味がよく知られていると思います。
動詞としては、「突き刺す」、「貼り付ける」、「動けなくする」、「はまり込ませる」などという様々な意味があり、今回の例文である「巻き込まれる」という動詞と同等の意味を見つけることができます。
しかし、ここで注意すべきことは、“stick”とはあくまで、”自ら~する”という単語であるということです。
「~にはまり込んでいる」、「~で身動きできない」、「~から逃げられない」などという意味として使うには、自分の意志とは裏腹に”そうさせられている”というニュアンスであることが必要とされます。
なので、動詞を過去分詞にして受動態(自ら~するというのではなく、~されられるというときに使う動詞の形)に変換します。
これが、“stick”を、“be stuck”として使う理由になります。
ただ、いちいち本来の意味から考えそれを受身にしてと、頭の中で変換していると、文章ならまだしも会話の中ではスピードが追いつかないので、もう”be stuck in~”で「~にはまり込んでいる」と覚えてしまってください。
「渋滞に巻き込まれています」
渋滞以外にも使える場面が多い
ちなみに、結構他でも使える場面が多くあります。
例えば、「私たちはエレベーターに、5時間閉じ込められている。」という文章でもこの”be stuck in”を用います。
「私たちはエレベーターに、5時間閉じ込められている。」
「彼らは、破局的な状況から抜け出せない。」という文章でも
「彼らは、破局的な状況から抜け出せない。」
というように、be stuck in~が使われます。
渋滞を強調するには”raffic jam”
また、“traffic”は名詞で、交通や交通量、貿易や商業といった意味もあります。
”raffic jam”で”交通渋滞”という意味になり、”traffic”だけでも意味は同じですが、”jam”をつけることにより、話し言葉では、より一層”渋滞”という部分が強調されます。
「かなりの渋滞に巻き込まれています」
無くても伝わりますが、「強調」するセットで覚えておいてください。