”I got it.”は日常会話をしたければ必ず覚えておくべき頻出イディオムです。

意味は、「ひらめいた」、「任せてください」、「了解」、「分かった」など様々な意味で使えるのですが、日常会話では「分かった」「理解した」という意味でよく使われます。

映画や、ドラマなどでもよーく登場する頻出のフレーズですので、必ず覚えましょう。

”I got it.”は「理解した」というニュアンスが含まれる

ただ、1点だけニュアンスで気を付けておきたいことがあります。

”I got it.”は日本語で「了解!いいよ。」という意味で使われる「分かった」ではなく、「内容を理解した」というニュアンスが含まれていることに注意してください。

実際の会話を見ながら確認してみます。

例えば、Aさんが「宿題手伝ってくれる?」とBさんに聞いたとして、その答えが、「了解!」「いいよ!」という意味での分かっただったとします。

a

Can you help my homework?
「宿題手伝ってくれる?」

b

“OK.”
“Sure.”
“Why not.”

この場面では会話に出てくる、3つの表現はどれを使っても大丈夫です。

“sure”や“Why not”は「もちろん」というニュアンスが含まれているので、より快諾する場合や、快く引き受けるときには、相手にも印象がいい答え方です。

“Why not?”は直訳すると、「なぜ、やらないの?」なので、より、「やりましょう!」というポジティブな意味合いが含まれます。

これらと比べると”I got it.”は、少し”理解した”という意味合いが含まれていることが分かります。

単に、「はーい。オッケー」というのではなく、相手の話をきちんと理解して、了承を出すという感じです。

カジュアルな場面で使うほうがいいかも

そのようなニュアンスから、”I got it.”と同じニュアンスを含んでいる表現は”I understad.”となりますが、”I got it.”の方が口語的でカジュアルな表現になります。

ですので、家族、友人など親しい間柄でだけ使っておいた方が無難かもしれません。

省略語の”Got it.”

カジュアルな場面では、”I got it.”を省略した”Got it.”がよく使われます。”I got it.”自体がカジュアルな表現ではあるのですが、主語を略しただけで全く同じニュアンスを含む表現であることも合わせて覚えておいてください。
映画などで母親に「分かったよ」「分かってるよ」と言いたいときによく出てきますので、意識してみてみてください。

”got it.”の便利な使い方

また、話している途中、相手があまり理解していないかな?話について来ているかな?と感じることがありますよね。
そういう時は、”Got it?”が使えます。

相手に、「ここまでOK?」と確認するような意味になるので、長い話の最中に相手の顔色を見ながら使ってみてください。

ちなみに、この場合の「分かりました?(ここまでOK?)」の主語は“You”になるので”You got it?”の略です。

ネイティブは相手の言ったことを理解したときには”I got it.”(了解です)、相手に何か頼まれたときに承諾する場合には“You got it.”(了解です)と使い分けているので、レストランなどでお客様に取り皿を頼まれたとしたら、返事は“You got it.”(了解です)になります。

主語を“I”にするか“You”にするかをしっかりと理解しておくと後々便利です。

このあたりを使いこなせるようになると英会話が楽しくなるのですが、うまく使えない場合は”I understad.””You understad?”を使えばOKです。

日本人には”I understad.”の方がなじみ深いですね。

I got it:理解したとき
You got it:相手のお願いを承諾するとき

I got it.
「分かった(理解した)」
You got it.
「了解(承諾)」
I understad.
「理解しました」