“why”も“how come”も「なぜ?」「どうして?」「なんでなの?」という意味として会話の中でよく使われますが、学校では“why”を使うようにと教わったと思います。
ですが、私が留学をしていた時、授業中は“why?”を、普段の会話では“how come?”を使って理由を聞いているネイティブスピーカーの人が多かった気がします。
また、“how come”を使う時は大体“How come!?!?”と文面にすると!?のマークがついているのだろうなと思われるシチューションで使われていました。
ホームステイ先の思春期だった娘さんがよく母親に対して“How come!?”と強めの口調で言っていた事をこの記事を書きながら思い出しました。
とはいえ、学校教育で習う“why”も「なぜ?」という意味でネイティブに使われているので、今回はその微妙なニュアンスの違いと日常会話での使い分けを紹介していきたいと思います。
まずは“why”と“how come”とでは、主語と動詞が逆になることを整理しておきます。
How come you are late?
例文を見てわかる通り、“why”は疑問文の語順になっていますが、“how come”は疑問文の語順にはなっていません。
Why+動詞+主語~?
How come+主語+動詞~?
理由を追及する“why”
「なぜ」や「どうして」という意味があることは
“why”は中学校で習う5W1Hの一つなので、「なぜ」や「どうして」という意味があることを知っているかたは多いと思います。
“why”はフォーマルなシチュエーションでもカジュアルなシチュエーションでもどんなシチュエーションにでも“why”を使って理由を尋ねることができますが、ある事柄に対しての理由や訳を追及したい時に使います。
つまり必ずその“why”は、相手に答えを求めている質問になります。
ネイティブ、授業中は“why?”を使っていたことからも「なぜ?そうなのか?」という答えを求めている、追及しているニュアンスが伝わってくると思います。
なんで昨日学校に来なかったの?
なんか、追及されてる感じがしますよね。
冒頭でも説明しましたが“why”を使う時には“why +be動詞/一般動詞+S~?”のように疑問文の語順で使います。
“why”の後に通常の疑問文のセンテンスがくると覚えておくと良いかと思います。
「えっなぜ”!?!?」“how come”
“how come”の意味は“why”と同様に「なぜ」や「どうして」です。
また使い方も“why”と同様、理由や訳を尋ねる時に使いますが、少しニュアンスが異なります。
“why”が単純に疑問に思った事を聞くということに対して、“how come”は自分が考えていたこととは違う事(想定していたこととは違う事)が起きた時に、それに対しての理由を尋ねる場合に使います。
なんで学校に来たの? 今日は日曜日だよ!!
また“how come”は口語的な言い回しなので、友人同士や家族同士などカジュアルなシチュエーションのみで使うことができます。
語順は、“how come +S +V~?”で使います。
“why”との一番の違いは、自分が想定していなかったことに対して「えっ?どうして」というニュアンスになることですが、“how come”は必ずしも答えを求めている場面で使うとは限らず、「えー彼女なんで来てんの?日曜日なのに」のような、驚きの場面の独り言でも使うことができます。
とてもカジュアルな感じですよね。
“why”は理由を追及されているので、相手は少し身構えると思いますが、“how come”はもっと軽い感じです。
“why”はどんなシチュエーションでも使ってOK、どのようなシュチュエーションであっても単純に理由を尋ねたい時に使い、“how come”は基本的にカジュアルなシチュエーションのみで使用OK、自分の考えと異なることに対しての理由を尋ねる場合に使うということが言えます。
万能な“why”を使っておけば基本的に会話はできると思いますが、自分の感情をより相手に伝えやすくするという意味でも“how come”も覚えて使っていくと良いかと思います。