今回は日常会話で頻出ワードである、「very」「so」「too」の違いと使い分けるための基本ルールを確認しましょう。
どれも「とても」という意味があることは十分に理解していると思うので、気軽に(適当に)会話の中に織り交ぜて使ってしまっているかたも多いんじゃないですかね。
ですが、実際には少しずつ違いがありますので、同じ形容詞を強調する使い方を3例あげてみて、違いを確認してみましょう
I’m very tired.
[フォーマルなとても]
I’m so tired.
[インフォーマルで口語的なとても(親しみやすくポジティブ)]
I’m too tired.
[ネガティブな~しすぎ(否定的)]
目次
“very”と“so”の違い
まずは、“very”と“so”を比較してみます。
I’m so tired.
この2つのワードが持つ意味はほぼ同じで、ご存知の通り「とても~」となります。
よって、訳も「私はとても疲れています。」となりニュアンスもほんの少しの違いだけです。
“very”はフォーマル“so”はインフォーマル
両者の最大の違いは、フォーマルな場面でも使用できるかどうか、それともインフォーマルな場面でのフランクな使い方なのかというところです。
“very”は“so”と比べると、少しフォーマルな印象を与えるので、スピーチなどのフォーマルな場では“very”を使うことが望ましいと言えます。
一方で“so”には、「とっても」、「超」、「かなり」といったニュアンスがあり、よりオーバーな強調になります。
客観的な視点というよりは、いかに自分がどう思っているかという主観的な部分が大きいため、会話で用いられることが多くなります。
Thank you so much.
上の2文は同じ「ありがとうございます。」という意味ですが、“very”を使うとより丁寧になるので、目上の人や発表の最後などに使えます。
対して“so much”では少しフランクなイメージがあるので、フォーマルな場面には軽い印象を与えてしまう可能性があり注意が必要です。
友達同士や親しい間柄では、“so much”で問題ありません。
もちろん“very much”でもOKです。
“too”のニュアンスは「~しすぎる」「度を超えている」
“too”は“very”や“so”とはだいぶ異なり、「~しすぎる」という意味があります。
こちらも例文で確認してみましょう。
「今日は疲れすぎて、ジムには行けません。」
この文章には、どこにも“not”が入っておらず、否定の意味にはならないはずですよね。
ですが“too”には「~しすぎる」という意味があり、それが「とても」などではなく「度を超えている」というニュアンスが含まれます。
そのため、「疲れすぎて~できない」という“to”の後ろにくる動詞を否定する働きをします。
「疲れている」という状況が度を越えているため、それ自体がネガティブなワードとなり、否定形の意味になるということですね。
これは英会話の頻出フレーズの構文なのでここでしっかりと覚えておきましょう。
too A to B構文
「あまりにも(形容詞・副詞)なので、… ができない」
“too”はネガティブで否定的“so”はポジティブで感情的で親しみやすい
というわけで、“too”の入っている文章は、意味が否定になっていることが多くあります。
「今日は泳ぐには寒すぎるよ。」
訳す際には“not”がなくても否定文にしてしまって大丈夫です。
そのため、“very”や“so”と同じように、ポジティブな意味合いで使わないように注意が必要ですね。
これも比較でみてみると・・・
It was too fun!
どちらも「楽しすぎた!」ということを表したいことはわかりますが、適切なのは“so”を使った文章です。
スラングや造語として“It was too fun!”のように“too”をポジティブに使うのもありですが、基本は“too”はネガティブで否定的、“so”はポジティブで感情的で親しみやすいニュアンスです。
「very」「so」「too」の違いの違いをしっかりと把握して、場面やニュアンスに応じて、上手に使い分けられるようにしておきたいですね。