「とても」を意味する“so”と“very”、皆さんはこの2つの単語の違いを考えたことはありますか。
She is very beautiful.
「彼女はとても美しいです。」
“so”を使っても“very”を使っても、日本語訳は同じですね。
全く同じ様に見えるこの2つの文にも実は違いが隠れているのです。
インフォーマルな「so」フォーマルな「very」
“so”は友達との会話などインフォーマルな場面でよく使われ、“very”は目上の人との会話や書類などフォーマルな場面で使われます。
“so”と“very”のイメージの違いを日本語で表すなら、“so”は関西弁の「めっちゃ」“very”は標準語の「とても」でしょう。
友達に自分の彼女を自慢したい時は、インフォーマルな“so”を使って表します。
「私の彼女はとても(めっちゃ)優しいです。」
上司に媚を売りたい時は、フォーマルな“very”を使って表します。
「あなたはとても才能があります。」
置かれる場所の違い
形容詞 | 副詞 | 名詞 |
---|---|---|
so/very | so/very | very |
上の表を見てもわかるように、“so”の後ろには形容詞、副詞が続き、“very”の後ろには形容詞、副詞、名詞が続きます。
例文を見てみましょう。
☆so/veryの後ろに形容詞が続く文
That car is very cheap.
「その車はとても安いです。」
I was very tired after working straight for twelve hours.
「私は12時間続けて働いた後とても疲れていました。」
☆so/veryの後ろに副詞が続く文
He talks very slowly.
「彼はとてもゆっくりと話します。」
She is very smiley all the time.
「彼女はいつもとてもにこやかです。」
☆veryの後ろに名詞が続く文
「彼はとても良い男の子です。」
It was a very difficult book.
「それはとても難しい本でした。」
新しい情報は「very」、その情報を強調する時は「so」
これはあまり知られていないルールかもしれません。
新しい情報には“very”を、その情報を強調したい時には“so”が使われます。
続けてvery/soを何回も使うよりもスマートに聞こえますね。
「私はちょうどプールから帰ってきたところで、とても疲れています。正直、水泳がとても疲れるとは知りませんでした。」
余談ですが、皆さんは“so”と“very”以外でどんな強調を表す英単語を知っていますか。
いくつかご紹介します。
Extremely
とても、きわめて
「私はついに彼がプロポーズをしてくれてとても嬉しいです。」
Quite
かなり、なかなか
「それはかなりお洒落なディナーでした。」
Pretty
かなり、非常に
「私はかなり歌うことが上手です。」
“so”と“very”の違いは理解できましたでしょうか。
“so”と“very”を使い分ける際に私が気を付けていることは、フォーマルな場面では“very”を使うということです。
日本語にも様々な「とても」を表す言葉があるように、英語にも「とても」を表す単語が沢山あります。
ボキャブラリーを増やして、より豊かな英語表現を目指したいところです。