今回は前置詞が違うだけでニュアンスが変わる「Talk to」と「Talk with」の違いを確認します。
“Talk”がついているので「話す」という意味は同じなのですが前置詞である“to”と“with”がつくことで各前置詞のニュアンスに引っ張られる意味になるのが特徴です。
ただし、“talk to”に関しては、状況によって適切な使い分けが変わってくるので少し慣れが必要です。
Talk to:一方的に話す、互いに話す
Talk with:互いに話し合う
Talk to「一方的に話す」「互いに話す」
前置詞“To”は一方的な方向に向かっていくイメージがありますが、“talk to”は一方的に誰かに話しかけるだけでなく、誰かとお互いに話し合うという両面で使える言葉です。
一方的に話しかけるだけでなくお互いに話をするというニュアンスもあるので、その場の状況に合わせて柔軟に使言分ける必要がありますが、一般的には誰かに話しかける時に使われることが多いと思います。
例えばレストランやお店に入った時に店員さんから話しかけられるというシチュエーションや会社で上司に話しかけられるというシチュエーションには“talk to~”を使って文を作ります。
「イタリアンレストランで友人と食事をしていた時にウェイトレスが私に話しかけてきました。」
My boss talked to me in this morning.
「今朝上司が私に話しかけてきました。」
“to”は「~へ」や「~に」という意味があることを覚えておくと“talk to”が一方的に誰かに話かけているという状況をイメージしやすいかもしれません。
ただし、その場の状況によっては、お互いに話すというときにも使えるので、細かいニュアンスは別として、ここではどちらでも使えると覚えておけば十分だと思います。
「彼氏と将来について話した。」
Talk with「お互いに話し合う」
“talk to”には一方的に話す場合もお互いに話し合う場合にも使えるとご説明しましたが、“talk with”は「~と一緒」という意味を持つ“with”がついていることからもわかるように一方的に話すというニュアンスは含まず、お互いに話し合うというニュアンスのみになります。
例えば上司と一緒に次回のプレゼンテーションについて話し合う時に“talk with”を使って表すことができます。
I talked with my boss about the next presentation.
「私は上司と次回のプレゼンテーションについて話し合いました。」
“with”がついていると一緒に話し合った感じが出ますよね。
“talk to”で例文として使ったカップルが将来について話し合うという場面も“talk with”を使って表したほうが一緒に話し合った感がでます。
「私は彼氏と将来について話し合いました。」
このように“talk to”と“talk with”についてみてきましたが、簡単にまとめると“talk to”は一方的に話す場合とお互いに話し合う場合に使うことができ、“talk with~”はお互いに話し合う場合のみに使うことができます。
上で説明したように“to”と“with”の意味を覚えておくとどちらを使うべきかイメージしやすいかと思います。
表したいシチュエーションに合う方のフレーズを選んで使ってみてください。