「いつか」という意味を持つ“One day”と“Someday”ですが、2つには少し異なるニュアンスがあるので順番にご紹介していきます。
まずは、この2つを辞書で引いてなんとなくイメージしておくと理解しやすいと思うので辞書で確認してみます。
辞書では
someday:「いつか」「いつの日か」「そのうち」
どちらも「いつか」ともなっていますが、“someday”は「そのうち」というのがありますよね。
“some”は「いくらか」というアバウトな感じのコアイメージなので、“someday”には「そのうちね~」というかなり漠然とした未来のニュアンスが入ります。
対して“one”は「1つの」というハッキリとした感じのコアイメージなので、ハッキリとアバウトで分けて考えると分かりやすいと思います。
one day:強い願望のある未来のいつか「one[スぺース]day」
someday:いつかはわからない未来のいつか
One day「(具体的に)いつか」
“One day”の「いつか」は、ある程度実行したい日程や具体的に目標としている事柄や期間がある時に使います。
いつか実行できたらいいなぁというあやふや気持ちではなく、絶対に実行するという強い意志を持っている事柄に対して使うことができます。
ですので、放っておけば自然とやってくるかもしれないアバウトな未来の「いつか」ではなく、自分の意思で実現していくという未来の「いつか」が“One day”です。
“One day”は文頭にも文末にも持ってくることができます。
また、“One day”を書く時には“Oneday”ではなく“One day”と“One”と“day”の間に1文字分のスペースが必要になるので注意しましょう。
それでは例文を2つ挙げてどのように使うのかを詳しく見ていきましょう。
「いつか私はアメリカに留学します。」
この場合はアメリカへ留学をするためにどのようなことを行なっていくのか、またいつ頃までに留学する予定なのかなど大体の目標や予定をしっかりと立てて「いつか」と言っていることになります。
「私はいつかこの革の鞄を買います。」
この例文では将来目の前にある欲しい鞄を買うためにどのようにしてお金を貯めるのか、いつまでに買うのかといった具体的なプランを立てているニュアンスが入っていることが分かると思います。
Someday 「(漠然と)そのうち」
“Someday”も“One day”と同じように「いつか」という意味を持っていますが、“One day”と違い、明確な計画や予定はなく漠然とした目標や予定に対して使っています。
目標となる事柄を叶えるために何か強い意志を持って実行に移す訳ではなく、時間の流れに身を任せていつか叶うといいなぁと思っている時には“Someday”を使います。
“One day”と違い「いつか」の意味にさほど強い意志はない感じです。
“Someday”も文頭にも文末にも持ってくることができます。
また、“Someday”は“Some”と“day”を分けずに“Someday”を一つの単語として書きます。
それではここでも例文を用いて詳しくご紹介していきます。
「いつか私はハワイへ旅行するつもりです。」
この場合はハワイへ旅行したいという願望はあるものの、そのための具体的なプランや期間は特に決めていないという状況を表しています。
「私はいつか転職するつもりです。」
転職したいとは思っているが、いつ頃転職するのか、どこへ転職したいのかなど詳しいことは決めておらず漠然と転職対して願望を抱いている状態を表しています。
このように“One day”と“Someday”のニュアンスの違いを見てきましたが、同じ「いつか」という意味でもニュアンスがかなり異なっていることがわかったと思います。
将来の夢や目標を誰かに伝える時には、自分がその夢に対してどのくらいの意志や計画があるのかを考えて“One day”または“Someday”を使ってみてください。