“next”と“following”はともに日本語では「次」を表しますが、使いかたもニュアンスも全く違いますので、このページでしっかりとイメージできるようにしてください。
next:単純に連続している「次」、基準は今、ここ
following:ある時、場所を起点として「次」
この2単語を理解するには比較してしまうのが一番分かりやすいので、まずは例文で比較してみます。
「私は来年東京オリンピックに行く予定です。」
「2020年の翌年は2021年です。」
この2つを比較すると、Aは今現在(2019年)に対しての「来年」、Bは2020年を起点にしての翌年を表しています。
日、週、月をそれぞれ比較すると下記のイメージです。
following day=「(ある起点からの)翌日」
next week:「来週」
following week:「(ある起点からの)翌週」
next month:「来月」
following month:「(ある起点からの)翌月」
これを踏まえた上で説明を読んでみてください。
「単順に次」を表す“next”
“next”は単純に連続した次の事柄を指します。
使う「時」「場所」を想定して話しているわけではなく、単純に「次」と言いたいときに使うので基準は「今」、「ここ」となります。
例えば“next morning”は日本語だと「次の朝」ですが、“next morning”を使う今を基準とした次の日を指しているので実際には明日の朝のこと、つまり“tomorrow morning”と一緒のニュアンスで使われる事になります。
“next day”の場合も“next day”と言った次の日のことなので“tomorrow”と同じニュアンスで使われます。
“next year”の場合は今この瞬間私が使ったとすると今年は2019年なので“next year”は来年の2020年のことを示していることになります。
「私は明日の朝は学校に遅刻しないでしょう。」
I will go to Tokyo Olympics next year.
「私は来年東京オリンピックに行く予定です。」
場所も全く同じで、今いる場所から単純に次となるので、今いる場所が代々木駅だとすれば、次の駅は新宿なので、電車のアナウンスは「The next station is Shinjuku.」となり、今読んでいる本のページの「次のページ」と言いたい場合は「next page」となります。
想定した起点からみた「次」を表す“following”
“following”も形容詞として使う場合は“next”と同じように「次の」という意味を持っています。
“next”と比べると“following”は日本での日常生活の中で目にすることは少ないと思いますが、想定しているある起点があって、その次と言いたい場合には“next”が使えないので、英語圏では普通に使われています。
例えば今現在が7月7日だとすると“next morning”は7月8日の朝のことを指しますが、例え今日が7月7日であっても、想定している起点が6月8日であれば、6/8に対しての次の朝なので“following morning”は6月9日の朝を指している事になります。
“following year”も同様に“next year”では今年が2019年なので2020年のことを指しますが、“following year”の場合は“following year”がかかっている年が2020年だとするとその次の年になるので2021年のことを表している事になります。
その起点は過去でも未来でも使うことができます。
「7/8の朝(7月7日の翌朝)、私は早く学校へ行かなければいけません。」
The year two thousand twenty one will be the following year of two thousand twenty.
「2020年の翌年は2021年です。」
このように“next”は使用したその瞬間、場所が基準となり、“following”は、今、ここではなく、過去や未来のある起点を想定して使います。
。会話だと瞬時に“next”なのか“following”なのかを判断する必要があるため難しいと思いますが、まずは2つの単語のニュアンスと使い方の違いをしっかりと理解し会話の中に取り入れていただければと思います。