“lately”と“recently”は日本語でいうところの「最近」をいう意味になります。
どちらもこの2つの単語は日常会話の中でよく使われるものなのですが、使われ方、ニュアンスに明確な違いがありますので、そのあたりを分かりやすくまとめてみました。
Lately:ほとんどの場合現在完了形で使う
Recently:主に過去形で使うが、過去形、過去完了形でも使える
lately「過去から継続している最近」
“lately”は日本語で言う「最近」や「近ごろ」という意味が最も違いのですが、過去から現在も続いている最近を表す時に使います。
過去から現在に至るまでのことなので“lately”は文法でいうと現在完了形と一緒に使います。
一部過去形で使える例外パターンもありますが、ほとんどの場合現在完了形で使われます。
「私は最近校長先生を見ていません。」
この例文では最近見かけないと言っていますが、今見かけないだけでなく以前から見かけていないという状態が現在に至るまで続いているというニュアンスです。
何日間なのか何週間なのか期間はわかりませんが、前から今まで校長先生を見かけていないことを表しています。
「私は最近ジムに行っていません。」
この場合だと今はもちろんジムに通えていないが、今だけでなく前からジムにずっと通えていないという状況になります。
過去から現在に至るまで何かしらの理由でジムにずっと通えていないということを表しています。
このように今だけでなく以前からずっと続いている事柄を表す時には“lately”を使って「最近」という意味として文を作ります。
recently「つい先日」「ついこの前」
“recently”も“lately”と同様に「最近」という意味合いで使われますが、“lately”との最大の違いは、過去から継続しているという意味で表される現在完了形だけでなく、一回だけでも行ったことを表す過去形と一緒に使うことができるところです。
過去から現在まで継続して行っている事柄に対しても使えますが、基本的に過去形と使うので、「つい先日」「ついこの前」といったニュアンスと相性のいい単語です。
「私はつい先日(最近)この黒いブーツを買いました。」
I have gone to the gym recently.
「私は最近ジムへ行きました。」
一つ目の例文は黒いブーツを買ったのは一度だけというニュアンスで“recently”をつけて文を作っています。
二つ目の例文は以前からずっとジムに通っており、最近もジムへ行ったというニュアンスで“recently”を使っています。
ちなみに“lately”は疑問文や否定文に用いられることが多いですが“recently”は肯定文と一緒に使われることが多いです。
今回“lately”と“recently”のニュアンスの違いをご紹介してきましたが、国によっては疑問文と否定文を使う時には“lately”を使い、肯定文を作る時には“recently”を使うというように分けているところもあるようです。
ですが、現在完了形の文には“lately”も“recently”も使うことができ、過去形の文の時には“recently”しか使えないと覚えておく方が国を気にせず使えるので良いかと思います。
どちらか分からなくなってしまったら“recently”を使っておけばOKという覚え方でもいいですね。
ちなみにここでは紹介していませんが「最近~する」というように現在形と一緒に使われる“these days”や“nowadays”も「最近」という意味で会話の中で使われますのでこの2つもチェックしておくと会話の中で表現できるニュアンスの範囲が広がると思います。