「idle」と「lazy」はどちらも日本語で「怠(なま)ける」と訳すことができますが、ネイティブはハッキリとニュアンスを使い分けています。
ニュアンスの違いも明確なので軽く覚えてしまいましょう。
idle:時間を無駄に過ごしている(怠け)
lazy:やるべきことがあるのに何もしない(怠け)
idle「何もすることが無くて暇な状況」
“idle”のコアイメージは「暇な」や「何もしていない」という意味があります。
“idle”を辞書で調べてみると確かに「怠ける」と書かれていますが、仕事など何もすることがなく暇な状況の時にも使える単語なので、必ずしも怠けているようなネガティブなイメージで使うとは限りません。
例えば、病気や何かしらの事情があって何もせず暇な状況でも、ただ自分の中でやる気が起きず何もしていない状況でも、どちらでも“idle”を使うことができるので、このあたりは文脈から解釈しましょう。
どのような状況であっても自分がしなければならないことが何もなく何もしていない状態を表しているイメージを付けておけばOKです。
仕事や学校が休みで特に予定もなく一日暇に過ごす時、学生の時にアルバイトや勉強もせず怠けて過ごした時など“idle”でOKです。
「今日は休みだったので1日何もせずに過ごしました。」
I spent idle days when I was a University student.
「私は大学生の時に何もせず怠けた日々を過ごしました。」
ちなみに日本のアイドルグループの「アイドル」も会話の中で聞くと“idle”と同じ発音として聞こえますが、アイドルグループの「アイドル」は“idle”ではなく“idol”なので文を書く時には間違わないように注意してください。
lazy「やるべきことがあるのに怠ける」「怠け者」
“lazy”の場合は「怠惰な」や「不精な」がコアイメージなので、完全にネガティブな意味での「怠け者」として使われます。
何かしらやらなければいけない事があるにも関わらず、面倒という理由でやらずにいるのであれば“lazy”です。
やらないといけないとわかっていながら怠けてしまっているわけですから、悪い意味で使われることがほとんどです。
例えば宿題をしなければいけないとわかっているがする気がおこらずダラダラと過ごしている時や、買い物へ行かないといけないと思いながら家でずっと過ごしてしまっている時には“lazy”を使います。
「私は宿題をしなければいけません。しかし何もする気が起きません。私は怠け者です。」
I am too lazy to go shopping.
「私は買い物へ行く気が起きません。」
このように“idle”と“lazy”のニュアンスを比較してみましたが、簡単にまとめると“idle”は何もすることがなく暇にしているというニュアンス、“lazy”はするべきことはあるけれどもやる気が起きずに怠けているというニュアンスとなります。
同じ「怠けている」という意味でも使われる時の状況が異なるのでニュアンスの違いを理解して実際に使ってみてください。