不定詞と動名詞のニュアンスの違いを調べてみた
I like ~ing
これはどちらも~をすることが好きですという意味で使われます。
to+動詞の原型は不定詞と呼ばれ“ ~ing ”の~には動詞が入り動名詞と呼ばれています。
どちらも動詞に“ to ”か“ ing ”が付くことにより名詞扱いになり「~をすること」と言う意味で使われます。
つまり日本語では全く同じ意味で使われるのですが、英語では単語の種類によってはニュアンスが違う場合があると言われています。(本で読みました)
では、どのようなとき(単語のとき)にニュアンスが異なるのか?
ちょっと気になってしまって、いろいろと調べてみたので記事にしてみました。
このフレーズで使う動詞には3種類ある
2・・・動名詞と相性の良い動詞がある
3・・・不定詞とも動名詞とも相性の良い動詞がある
不定詞の名詞的用法とか目的語を取る取らないなんて書くとアレルギーが出ると思うので相性と言う書き方にしてみました。
で、詳しくは英文法の本で読んでいただきたいのですが今回のフレーズで使う動詞“ like ”は3のどちらとも相性の良い動詞なので
I like reading a book.「私は本を読むことが好きだ」
と言う使い方が出来ます。
ただし前述したようにニュアンスが異なる動詞が存在するらしいと言うことなので“ like ”はどうなの?と思い本を読んでみると・・・本にはこのように書かれています。
to+動詞の原型 | 不定詞 | 未来志向 |
~ing | 動名詞 | 過去志向 |
不定詞と相性がいいか、それとも動名詞と相性が良いかはこの未来志向or過去志向で動詞の相性が決まることは分かるのですが、じゃあ両方使える“ like ”はどうなの?と聞かれるとニュアンスめっちゃ微妙じゃないですか?
有名どころで言うと“ forget ”“ remember ” “ stop ”という動詞はどちらとも相性が良いのですが、不定詞で使うか動名詞で使うかで全く意味が異なるのでニュアンスで困ることはありません。
※詳しくは文法の本をみて
ですが“ like ”はどちらでも使えるのに意味が同じです。
さて、この両者のニュアンスは全く同じなのか、それとも違いがあるのか疑問に思ってしまって夜も眠れなかったので家にある文法書を片っ端から読みなおし自分なりに解釈してみようと思いついて記事にしてみたのですが、私が比較した表現の日本訳「私は水泳(泳いでいる)が好きだ」がおかしい表現だとご指摘を受けまして、誤解を招く比較だということが分かりましたので修正させていただきます。
私としては日本語訳をここで書きたかったわけではなく、強引にでも未来志向と過去志向にあてはめて日本語で考えてみようという趣旨での比較だったので、日本語訳がおかしいことは承知で記事にしていました。
大袈裟にニュアンスを伝えたかったわけでして・・・
とはいえ、日本語訳だけを見れば変な日本語になってますので、日本語に訳せと言われた学生さんなんかが日本語訳だけをみれば確かにおかしいわけでして。
英会話学習者向けに情報を発信していたつもりでしたが、学生さんも読んでくれてるとはとてもうれしかったの同時に、やはりいい加減なことは書いてはダメだなと気が引き締まりました。
勉強してる学生さんにとって、私のオリジナルの考えなんて害でしかないですからね。
というわけで言い訳が長くなりましたが、結論からいうと“ like ”に関してはどちらもニュアンスの違いはないというのがネイティブとバイリンガルの意見でした。
ここからが私のオリジナルの比較
↓↓↓
I like swiming.「
I like running.「私はランニング(走っている)ことが好きだ」
I like going to Hawaii.「私はハワイに行っていることが好きだ」
こんな感じになりました。
これ理屈で考えると、するのが好きかしてるのが好きかぐらいの違い何じゃないかなあと予想できます。
で、改めて本を読むことが好きを比較してみると
I like reading a book. 「私は本を読んでいること が好きだ」
このぐらいの違いなんじゃないかなあと思うわけですよ。
それとも“ like ”は例外でまったく同じニュアンスで使うのか・・・・・ということで、次はググッてみることに。
ネイティブの知り合いがいるんだから聞けよって話なのですが面白そうなので!!!
そしたら一応出てくるのですが、
まずは英語学習系大手のアルクさんの記事
引用元:http://www.alc.co.jp/speaking/article/question/101001.html
う~ん、ほとんど違いはないと書かれていますね。
知恵袋
引用元:http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1252954502
like to 不定詞 → ~したい(これからの出来事)
like –ing→ 「~する事がすき」(個人の嗜好)
教えて!goo
引用元:http://oshiete.goo.ne.jp/qa/5489996.html
like *ing の場合は、単に「*するのが好き」。
like to * の場合は、少し want to * に近いニュアンスがあるようです。
日本語では、「~したがる」「~したい」「~したくなる」という感じです。
これがホントだとすると、不定詞を使うと本を読みたいってニュアンスになるわけですね。
他にもいろんな英会話学校の記事が出てきたのですが、to 不定詞は「~をしたい」と言うニュアンスが含まれると書かれていました。
↑↑↑
ここまで私のオリジナルの比較
追記
ネイティブによるとニュアンスの違いは感じないそうです。
感じないってのがネイティブっぽいですね。
バイリンガルの知り合いも同じニュアンスで使ってるそうです。
さらに追記
英語の授業で恥をかかせてしまった学生さん、本当にごめんなさい。
ネイティブに確認後、追記を書いて終わりにしてしまいましたが、追記ではなくしっかりと修正すべきでした。
よく読んでいただければ分かるだろうという私の怠慢が全ての原因です。
テスト前日に急いで見ました。
すごくわかりやすかったです!
ありがとうございました!
これ見ておいてよかったです
お役に立てたようで、うれしいです。
少し読みにくい、理解しにくい部分があるように思いますので、さらに分かりやすく記事をブラッシュアップしていきます。
他に何か記事にして欲しいお題などあればお気軽にご連絡ください。
書かれているような内容だと、ingとtoに差はありませんね。
I like running. / I like to run.
I hate swimming. / I hate to swim.
これらは特定の行動ではなく、一般的に「〜することが好き/嫌い」という表現なので、こういう場合は両者に差はありません。
違いが出てくるのは、「過去または現在において、現に存在した(する)状態」の好き嫌いを表す時です。
My father lives in NY. He likes living there.
My previous boss was horrible. I hated working with him.
文法に則った正しい言葉使いで言うと※、これらは「現に存在した(する)特定の状態を指して、それに対する評価」をしていますので、未来志向のtoは使えません。
※toを使っても意味は伝わります。
他にもingとtoで違いの出るケースがありますが(ここでは割愛)、この辺りはoxfordやcambridgeが出している現地の文法書に詳しく記載されています。
日本でも大人気の「English Grammar in Use」にも、確か載っていたかと思います。
おー素晴らしい解説ありがとうございます。
やはりニュアンスに差はないんですね。
そうですね、例文のようなケースですと差はありません。
補足でもう少し詳しく書きますと。
like doingもlike to doも、両方「enjoy sth / find sth pleasant」という共通の使い方がありますが、一方で、like to doのみが持つ使い方があります。
例えばこういうケースです。
At weekends I like to sleep late.
これは「enjoy sleeping late」ではなく(そういう意味で使うならlike -ingも可能)、prefer one もしくはchoose oneという意味です。
どういうことかと言いますと、「週末は(早く起きるよりも)遅くまで寝ている方がいい」→「週末は遅くまで寝ていたい」ということですね。
この用法の場合、ingだと意味が変わってきますので使えません。
こういう使い方にpolite wayでwouldがついたものが、日本でもお馴染みの「would like to」です。
つまり、
1)「 I like running.」も「I like to run」も、日本語でいう「するのが好きという一般論」を言うのであれば、どちらも用法は共通で差はない。
2)ただし、過去志向のingや未来志向のtoしか使えない場合など、使う場面で差がある場合がある。
こういうことですね。
それを意識してネイティブさんや帰国子女さんのいう「同じ」であるとか、知恵袋の「toはしたい」みたいな回答をもう一度みると、どちらも矛盾したことはおっしゃってないことに気づかれるかと思います。
分かりやすい説明ありがとうございます。
ホントに分かりやすいです。
ありがとうございました。
私は、アメリカで語学の先生にきいたところ、やはり大きな違いはないとの答えをもらいました。イギリス英語だと、toの場合は、「~したい」になるらしいですが。
それで、最近、確認したいことができたので、いろいろ探していたらこのサイトに出会いました。like toは、個人的にしたい like~ingは一般的にしたいと書いてあったサイトがあったのですが、それがどこだったか今わかりません。
コメントありがとうございます。
そして、イギリス英語ではtoの場合は、「~したい」というニュアンスが含まれるという情報ありがとうございます。
確かに、イギリス英語とアメリカ英語で結構違いがあるので、そこもしっかり比較するべきでしたね。
「like toは、個人的にしたい like~ingは一般的にしたい」と書かれていたサイトがあったとの情報、ありがとうございます。
そのサイトの情報がどこまで信頼できるか現時点で分かりませんが、どちらも「したい」というニュアンスが含まれていると仮定すると「toが未来志向だから」というのは全く関係なさそうですね。