建物の階数を表す時には“floor”を使って“Second floor(2階)”という感じに言い表せるかたは多いと思いますが、「この建物は2階建てです」のように「何階建て」ということはできますでしょうか?
答えは、“story”を使って、“This building has two stories.(この建物は2階建てです)”のように表します。
Floor:建物の階数(2階)
Story:建物の高さ(2階建て)
floor「階(建物の階数)」
“floor”は1階、2階などその建物の「何階か」を表す時に使います。
階数を数えるときはカレンダーの日にちを数える時と同じ表現をします。
1は“First”、2は“Second”、3は“Third”、4以降は“Forth”“Fifth”となります。
つまり1階なら“First floor”です。
デパートなどに行くと、出入り口にある館内案内に“1st floor”や“2nd floor”と表記されているのを見たことがあるかと思います。
アメリカとイギリスでは階数の表し方が変わる
同じ英語圏でもアメリカとイギリスでは階数の表し方が少し異なります。
アメリカでは先ほど説明した通り、1階は“First floor”、1階は“Second floor”と表します。
一方イギリスでは1階を“Ground floor”、2階を“First floor”、3階を“Second floor”と表します。
アメリカでは数字で表す階を英語に変えるだけで良いのですが、イギリスでは数字で表す階より1階分下の階を英語で表すと覚えておくと良いと思います。
「すみません。子供服売り場はどこですか?」
It’s on the forth floor.
「4階です。」
Our room is on the seventh floor.
「私達の部屋は7階です。」
story「何階建て(建物の高さ)」
“story”はその建物の高さを何階建てかで表す時に使います。
ですので、建物を見て「3階建て」や「5階建て」などと言う時には“story”を使います。
言い方は2種類あり、3階建ての場合“a three-story building”または“It’s three stories.”と表します。
“-”をつける場合には“story”を単数形のままで表し“a 階数-story”となります。
“-”なしの場合には“階数 stories”と複数形を使います。
単数と複数の表現
It’s three stories:複数
階数を表す時には“one, two, three…”のように通常の数え方をします。
「これは3階建ての建物です。」
The building is three stories high.
「この建物は3階建ての高さです。」
How many stories is this building?
「この建物は何階建てですか?」
It’s fifteen stories.
「15階建てです。」
I live in a seven-story apartment.
「私は7階建てのアパートに住んでいます。」
I live in a two-story house.
「私は2階建ての家に住んでいます。」
おまけ“story”の意味「物語」と「〇階建て」の関係
“story”という単語を見ると、一般的には「物語」を思い浮かべる人が多いと思います。
この“story”ですが、中世の大きな建物の壁には、各階ごとに違う物語の絵が描いてあったことから、「story = 階」となり、元々は「物語」という意味で使われていたのが、階数を表すようになっていったという歴史があるそうです。
この話が本当かどうか私には分かりませんが、“story”を「何階建て」を表す単語と覚えるのにこんな感じで覚えておけば覚えやすいかなあと思ったので紹介してみました。
ですので、文脈に“building”など建物を表す単語がなかった場合には、“How many stories (is this building)?”は「物語は何個ですか?」とイメージしてしまいがちですが、この場合は「建物の高さを聞いているんだな」と思ってしまっていいと思います。
実生活で物語の数を質問する場面がないとは言い切れませんが・・・
このように“floor”と“story”は同じように建物を対象にした表現でも表すものが異なります。
海外旅行に行った時などにはこの2つの単語の違いを覚えておくだけで、とても役に立つと思うので是非覚えておいてください。