今回は「~の間」を表す英単語“During”、“For”、“While”の3つのニュアンスの違いについてみていきたいと思います。
どれも期間を表す単語なのですが、使い方やニュアンスが違うので例文と一緒にご紹介していきます。
いつ?の期間を表す“During”(前置詞)
“During”には「~の間中」や「~の間ずっと」という意味があり、何かを行なっていたり何かが起きている期間(いつ?)を表す単語です。
前置詞であるため後ろには必ず名詞が置かれ、「During+名詞」の形になり、後ろに来る単語(名詞)の間中(例えば夏休み期間中など)ずっと何かが行われている時に“During”を使って表現します。
また、後で説明する“For”とは違い、“During”の後ろには期間ではなく「いつ?を表す事柄」を表す名詞がきます。
いつ?を表す事柄に対しての期間なので、当然“When”で尋ねられた場合の答えになります。
例えば、冬休みの間中風邪をひいていたと文を作る時には“During winter vacation”と表し、昼休みの間中ずっと彼氏と話をしていたとう時には“During lunch break”と表現することができます。
「私は冬休みの間風邪をひいていました。」
I talked with my boyfriend on the phone during my lunch break.
「私は昼休みの間中彼氏と電話で話をしていました。」
期間の長さを表す“For”(前置詞)
“For”にもDuring”と同じように期間を表す単語で前置詞であるため後ろには名詞がきますが、“During”と大きく違う点は“For”は後ろに数字で表した具体的な期間がくるというところです。
“During”は“winter vacation”や“lunch break”のように具体的な事柄がいつ?なのかという期間が“During”の後にきていましたが“For”は“For two weeks”や“For one hour”のように数字で表されている具体的な数字が後ろに続きます。
つまり、“for”は“When”(いつ?)ではなく“How long”(期間の長さ)に対しての答えです。
「私は2週間ずっと風邪をひいていました。」
I talked with my boyfriend on the phone for one(an) hour.
「私は1時間彼氏と電話で話をしていました。」
“During”と品詞が違うだけの“While”(接続詞)
“While”にも「~する間」や「~しながら」という意味があり意味やニュアンスは“During”とほとんど同じです。
ただし、“During”が名詞であったのに対し“While”は接続詞なので使い方(文法の用法)が違います。
具体的には“While”の後には名詞ではなく「主語+動詞」がくるという部分が違うだけです。
ちなみにこの「主語+動詞」の形には「主語+ing形」が基本的によく使われます。
「主語+動詞」が“While”の後ろに来るため「~しながら」という意味も“While”には含まれています。
例えば昼ご飯を食べながら彼氏と電話をしたという文や、授業を受けている間母親から何度も電話がかかっていたという文は“While”を使って表すことができます。
「私は昼ご飯を食べながら彼氏と電話で話をしていました。」
I received some phone calls from my mother while I was taking a class.
「私は授業を受けている間母親から何度か電話がかかっていました。」
ちなみに文法のことを少し追加すると“While”よりも前の文(主節)の主語と“While”よりも後の文(副詞節)の主語が同一人物の場合には“While”より後の文の「主語+be動詞」がよく省略されます。
↓
I talked with my boyfriend while having lunch.
まとめ
このように“During”、“For”、“While”の3つの違いを説明してきましたが、簡単にまとめると下記となります。
“During”と“While”は文法的な違いがあるだけでほぼ同じで「いつ起こるか?」を表す。
“During”“While”に対し“For”は「出来事の期間がどのぐらいか?」具体的な数字を表す。
“During”は“During”+名詞(名詞はいつ?を表す事柄)Whenに対する答え
“For”は“For”+名詞(名詞は数字で表される期間)Howlongに対する答え
“While”は“While”+主語+動詞(主語+動詞は基本的に主語+ing形)Whenに対する答え
ただし、“During”と“For”は同じ名詞でもニュアンスが異なるので置き換えることはできない。