“Do you know~?”は「知っていますか?」「ご存知ですか?」と質問するフレーズとしては、日本人に非常になじみ深い表現だと思います。

学校で何度もやったので理屈なしで頭に入っていますよね。

この表現はフォーマルでも当たり障りなく使える非常に便利な表現なのですが、ニュアンスによっては使えないこともあるので、この記事ではどんなときに使えなくて、そのときはどんな聞き方をすればいのかを見ていきます。

“know”の基本ニュアンスは「知っている」「理解している」なのですが、辞書をよく見てみると「~と知り合いである」というニュアンスが含まれていることに気が付くと思います。

今回はこの“”を知っているかを尋ねる際のニュアンスの話です。

今回のポイントは面識があるかないか

Do you know Shinji Kagawa?
「香川真司知ってる?」

ドイツのサッカーファンに聞いてみたい質問の1つですね。

でもこれ、実は使い方が間違っています。

正解
Have you heard of Shinji Kagawa?

直訳をすると「香川真司という名前を聞いたことありますか?」となりますが、知り合いでない人を知っているかどうか尋ねるときにはこちらを使います。

“know”には「~と知り合いである」というニュアンスが含まれているので、面識のある人を指し、会ったことがない人に関しては“Know”は使えません。

ですので、友人や知人を「~をご存知ですか?」と聞くときには使えますが、面識のない有名人などを知っているかどうかには使えません。

× Do you know Shinji Kagawa(サッカー選手)?
〇 Do you know Shinji(友人)?

ですので、Do you know him?の意味は、知っているではなく「面識がありますか?」というニュアンスで覚えておくといいと思います。

このあたりの微妙なニュアンスを知っているとこんな表現ができます。

例えば、友人に「〇〇知ってる?」と聞かれたときに、面識があって知っている場合と、面識はないけど知っている場合で言い分けることが可能です。

I know him.
「彼のこと知ってるよ」⇒ 面識がある
I’ve heard of him.
「彼知っているよ」⇒ 面識がない