「産む」という言葉を想像した時、皆さんはどんな英単語を思い浮かべますか。
私の頭に真っ先に浮かんだのは、Happy Birthdayの“birth”。
では、自己紹介の場などで、「私は日本で産まれました。」と言いたい時はどのように表現すればいいでしょうか。
“birth”という単語が英語圏どのように使われているかが分かると、“born”と“birth”の違いの違いが自然と見えてきますので、まずは“birth”から見ていきましょう。
創られた命を母が子に与える「give birth」
“birth”は「出生」や「誕生」の意味を表す名詞です。
“Birthday”は「誕生の日」まさに「誕生日」という意味になりますよね。
では、この名詞である“birth”という単語を実際に文章で使ってみましょう。
「私は6月に息子を出産しました。」
例文のように、“give”と“birth”を一緒に使うと「出生を与える」つまり「出産する」という意味になります。
“give birth”=出産する、という風に覚えておくと便利です。
次は、生年月日を聞く時の例文です。
「あなたの生年月日は何ですか。」
“date of birth”は見ての通り「生年月日」という意味ですね。
アメリカの病院などでは、診察券の代わりに名前と“date of birth”を聞かれるシステムになっていることが多いので、このフレーズを是非覚えてみてください。
ちなみに、答える時は“April fourth 2014.””のように 月日年 の順番に答えるとスムーズです!
「産まれました」は受け身表現
では、冒頭でお話していた「私は日本で産まれました。」と英語で表現したい時はどうでしょう。
実はこの場合名詞である“birth”は使えません。
そのような時には、動詞“born”を使います。
“Born”は「産む」を表す動詞“bear”の過去分詞形です。
原形 | 過去形 | 過去分詞 |
bear(ベア) | bore(ボア) | born(ボーン) |
「私は日本で産まれました。」
過去分詞の“born” はこのように受け身の形(be+過去分詞形)で使われ、「産まれた」を意味します。
受け身
レディーガガの有名な曲、BORN THIS WAYの中でも
「私はこんな風に産まれたの。」
という歌詞がありますね。
「彼はドイツで産まれ育ちました。」
“born and raised”は日常生活でも良く使われる「生まれ育った」という意味のフレーズです。
ここまで読んで“birth”と“born”の違いを理解してくださった皆さんは、もうここまで読んでいただければ自然と使いこなせると思います。
しかし!私のような偏屈物は思ったのです…
“Born”が“bear”「産む」の過去分詞形なら、過去形“bore”を使って
「私は6月に息子を出産しました。」
という風にも言えるのではないか…そう疑問に思ったのはきっと私だけではないはずです!
しかし、残念ながら英語で「産む」を表す時はいつも“give birth”を使います。
“bear”の過去形“bore”は使われません。
創られた命を母が子に与える“give birth”
なんだか英語という言葉にロマンを感じますね。
これで迷うことなく“birth”と“born”を使い分けることができるはずです。