効率の良い英単語の覚え方を知るだけで結果が大きく違う!!

何かを学習をする際に絶対に避けて通れないのがこの「覚える」と言う作業です。

英語学習者であれば誰でも、英単語、フレーズなどを記憶するという作業で一度は苦労したことがあると思います。

生活の中で自然に覚えられれば最高なのですが、実際は英語圏にでも行かない限り難しいものです。

私もそうなのですが、この英単語の覚え方はかなり苦労しました。

TOEICや英検対策という目標があるならまだしも、ただ漠然と「英会話が出来るようになりたいから」と言う理由で英単語を覚えようとしても、何を覚えていいのか分かりませんし、センター試験用の英単語ブックを全て覚えたとしても、果たしてこれらの英単語が実際の英会話で役に立つのかさえ不安になり苦痛に感じてした。

このように英語学習者の中には、英単語を覚えることを「苦痛」と感じてしまっている人が多いのが現状です。


ですが、実は効率の良い英単語の覚え方を知るだけで、この「苦痛」が解消され挫折せずにしっかりと英単語を覚えることができるようになることをご存知でしょうか!!

※残念ながら努力は必要です。

もしあなたが英単語をノートに書き取るだけとか、英単語記憶ブックを購入して暗記を繰り返しているだけの非効率な英単語記憶法を用いているのであれば、これから話す記憶の種類を認識し、ほんの少しだけ脳科学の角度から理論的にプログラムを組んで英単語を覚えるようにしてみてください。

おそらくあなたにとってプラスになると思います。

大人になるにつれどんどん丸暗記が苦手になっていく


よくインターネット上で見かける「英単語の非効率な覚え方」ってありますよね。

単語帳はダメとか、日本語の意味と1対で覚えるのはダメとか、ノートに書いて覚えるのがダメとか言い出せばきりがありませんが、最も非効率な英単語の覚え方は何も考えずにただ漠然と丸暗記しようとする行為です。

何も考えずにただノートに流れ作業の感覚で英単語を書き取るとか単語帳をペラペラめくるだけと言う記憶法は学生時代には出来たのですが、大人になるにつれどんどん苦手になっていくからです。

その証拠に大人になってから九九を覚えようとしても相当難しいみたいです。

また、学生時代は学校のテスト用にある一定の期間だけ覚えていればOKと言う戦略で英単語を覚えることが許されていたので、丸暗記でもしばらくは覚えていられたと思います。

それでも暗記が苦手な方は、それぞれに書き方を工夫するなど人それぞれ覚え方があったと思います。

例えば、私の場合はノートに書いて英単語を覚える場合その単語を使うであろう場面を想像しそのシーンを絵と一緒に書くことで覚えていたので、かなり時間がかかりましたが、私にとってはこれが一番英単語を覚えやすい方法でした。

私の友人の場合はノートのあそこの右上のあのあたりに1か月前くらいにあの単語の次に書いたから・・・えーと、と言うように英単語を書いたノートの場所と、何という英単語と何と言う英単語の間に書いたなど、ノートや単語帳に書いた英単語の順番で覚えていて、テスト中にあの英単語の次だから・・・のように思い出していたそうです。

テスト対策であれば短期間の記憶でよかったのでこれで十分だったわけですが、英会話となるとそうもいきません。

どうすれば忘れにくいかという理論を意識してみる


このように人によって「効率の良い英単語の覚え方」は違ったかもしれませんが、これらの覚え方に共通している事があります。

それは複数の種類の記憶を使って記憶しているということです。

後術しますが、記憶には種類があります。

例えば、体験したことと一緒に覚えることが出来る「エピソード記憶」や、意味を理解することで覚えることが出来る「意味記憶」、潜在意識が影響する「プライミング記憶」などです。

私の場合は、英単語の意味を理解し絵に描いてその英単語を使っている場面を想像し、語呂を作ってその場面を絵にし、その英単語の類語をまとめ、その英単語から連想できるグループの英単語をまとめるなど、様々な記憶の種類を使って英単語を覚えていました。

もちろん違う角度からも覚えたいので、それとは別に接頭辞、接尾辞を先に覚え、前述したような方法を組み合わせて英単語をグループで覚えることもあります。

脳への入力方法は、耳(聴く)と目(見る)がメインですが、可能であれば書いたり、臭いを関連つけたり、食べることに関する英単語であれば味が脳への入力方法になることもあります。

これは、思い出すためのきっかけが1つでも多いほうがテストのときに思い出しやすいと考えてのことだったのですが、おそらくあなたも、記憶の種類など全く知らないとしても同じようなことをしていたと思います。

実はこれが理にかなっていたんですね。

脳科学は解明されていないことの方が多いので仮説の域を出ない研究結果もあるそうですが、現段階で分かっている脳の仕組みを勉強するだけでもストレスが軽減されますので自身を持ってオススメできます。

多少自分なりのアレンジは必要になりますが、自分が一番覚えられやすいと思える方法を組み合わせていけばいいだけなので、難しく考える必要はありません。

他人が行っている手法の中から自分に合いそうだと思う方法を真似してみるだけでも状況はかなり変わりますし、そのうち自分にとってどの方法が一番覚えやすいかが明確になってくると思いますので、ぜひ意識してみてください。

短期記憶と長期記憶

記憶には種類がある

記憶と言ってもいくつか種類があり、その種類によって脳のどの部分が働くか、どの部位にしまっておくかなどが、研究によって分かってきています。

おそらく「短期記憶」と「長期記憶」の2つの言葉は聞いたことがあるかと思うのですが、短期記憶は短期といってもかなり瞬間的な記憶で、保持期間は約20秒間と言われています。

たったの20秒間ということは、英単語を覚えても、短期記憶のままだと、覚えた直後に忘れてしまっているということになります。

忘れてしまう量と時間の関係は「ヘルマン・エビングハウスの忘却曲線」が有名です。

参考URL:wikipedia 忘却曲線のページ
※忘却曲線は節約率と言って一度記憶した内容を再び完全に記憶し直すまでに必要な時間(または回数)をどれくらい節約できたかを表す割合なので、ただ単に時間の経過と忘れる率ではないので注意してください。

しかも短期記憶は5~9個までの情報しか保持できないというオマケ付きですので、これらの理論から考えれば、私たちがそう簡単には覚えられないのは当たり前のことだったんですね。

つまり、短期記憶の情報は時間の経過とともに忘れてしまうので、英単語を覚えても次の日に忘れてしまっているのは、短期記憶のままだからというわけです。

英単語を覚えるには、長期記憶にする必要がある

長期記憶はその名の通り長期に渡り記憶を保持でき基本的に死ぬまで忘れない記憶だと言われています。

実際にはあまり使わない記憶は、思い出しにくくなりますが、自宅の電話番号や私達が日常使っている日本語の語彙も長期記憶です。

ですので、覚えた英単語を忘れないためには、自分の家の電話番号のようにいかに「短期記憶」から「長期記憶」にするかが勝負だと言うことがなんとなくお分かりいただけたかと思います。

短期記憶から長期記憶にするには、繰り返しその情報を記憶するのが最も有効だと考えられているので、非常に面倒ではありますが反復するのが一番の近道と言えます。

なので、覚えるまで何度も繰り返し記憶しなければならないということになってしまいますが、実際には短期記憶は忘れてしまうのではなく「思い出せない」という状況なので、2回目、3回目に出会ったときに「あっこの英単語見たことある」という感覚になる状況を何度も作り出すだけでOKです。


この繰り返しを行っているといつか長期記憶として脳に保存される時が来ます。

あとは、その繰り返しのタイミングと回数ですが、これらに関しては個人差が大きく影響してくるので、回数は出来る限り多く、タイミングに関してはヘルマン・エビングハウスの忘却曲線を参考に忘れてしまったころに効率よく復習する感じで覚えるといいと思います。

関連ページ

記憶の種類

先ほどは短期記憶と長期記憶を勉強しましたが、記憶の種類はそれ以外にもたくさん存在します。

と言っても、調べれば調べるほど、記憶の種類が出てきてしまい、学者に慣れるぐらい勉強しないと説明しきれませんので、私なりに英単語の暗記に必要そうな記憶の種類を図にしてみます。

ちなみに脳のどこが働くとか、脳のどの部分にしまうとか、そういうことは覚えても意味が無いと思うので気にしないでください。

海馬がどうとか、前頭葉が・・・のようなことです。

ですので、専門的に見れば、足りないところ、間違ったところがあるかと思いますが、あくまでも英単語を効率よく覚えるための一資料なので軽い感じで読んでみてください。

記憶転送の流れ

私がまとめた図を見ると短期記憶に行く前に「感覚記憶」というものがあります。

これは、人間の五感から情報が伝達されるのですが、視覚、聴覚の2つから来るものが多く、映像や音などを、見たり聴いたりしたものを1秒~4秒ほど記憶します。

触覚、味覚、嗅覚に関しても、当然記憶していると思うのですが、視覚と聴覚から伝達されるほうが圧倒的に多いようです。

しかも視覚よりも聴覚からの記憶のほうが心に残りやすいそうです。

両方を取り入れるのが正解なのだと思いますがどちらか一方と言うことになると、聴くことの方が重要だということです。

触覚、味覚、嗅覚に関して調べてみましたが、あまり詳しく書かれていないので、そこで調べるのをやめました。

この4秒程度の間に、必要な情報か、興味があるかなどを判断して覚えるかどうかを選択し、覚えるなら短期記憶に転送します。

そうでない場合は、忘れてしまいます。

その後、短期記憶をじっくりと理解することで中期記憶となり最大1ヶ月間保持します。

その後反復することで、長期記憶へ送られますが中期記憶は1ヶ月でほぼ100%忘れてしまうので、1ヶ月以内に2回~3回の復習が必要です。

これを行わないと、また感覚記憶からやり直しになってしまいます。

それと、これは一番大切なことなのですが、記憶が長期記憶に転送される1つのきっかけとして興味が有るか無いかということが あげられます。

これは勉強しなくてもなんとなく経験していると思うのですが、記憶は覚えるという指令と、覚えないという指令が海馬という場所で行われます。

つまり記憶をふるいにかけるのですが、、興味があることは記憶に残りやすいと言う特徴があります。

ですので、英語の学習を勉強と思わずに楽しいと感じることができれば、記憶力は格段に上がると考えられます。

それが難しいとしても、理解する際に「なるほど」、「これはこう言うことなのか」など納得感を得ることを自分に義務付けることが大切です。

意味記憶とエピソード記憶を組み合わせて覚えれば忘れにくい

長期記憶には、大きく分けて2種類「陳述記憶」と「非陳述記憶」があります。

「陳述記憶」は言葉で表現できる記憶で、「非陳述記憶」は言葉で表現できない記憶です。

英単語を覚えると言う行為は、「陳述記憶」にあたります。

「陳述記憶」はさらに2つに別れ、「意味記憶」と「エピソード記憶」があります。

意味記憶は言葉の意味についての記憶で、エピソード記憶は体験や出来事についての記憶なので、意味記憶とエピソード記憶を組み合わせて、英単語を覚えればより脳に定着しやすくなると言われています。

私の場合このエピソード記憶が非常に役に立っています。

「非陳述記憶」も2種類に分類でき、「手続記憶」と「プライミング記憶」があります。

この2つは、手続記憶が体で覚える記憶、プライミング記憶が先入観が影響する記憶です。

プライミング記憶は今までの記憶が影響する記憶で、何かを思い浮かべた際に以前の記憶から何かを連想する感じです。

例) 雪 ⇒ 冷たい、寒い

プライミング記憶はいわゆる「頭の回転のスピードを上げる」には必ず必要な記憶で、この記憶があるから先を予想し物事を利理解できると言われています。

英単語を覚えると言う行為は、陳述記憶なのですが、この非陳述記憶も組み合わせて覚えることが可能なようですので、これら全ての記憶方法をフルに使って英単語を覚えることが出来れば、より脳に定着しやすくなります。

ということで、何が言いたいのかというと、いろんな情報と結びつけて英単語を覚えましょうということです。

この種類を出来るだけ多く使って「英単語を効率よく覚える」ための接着剤にするというのが私の基本的な考えです。

複数の種類の記憶を組み合わせて英単語を覚える

複数の種類の記憶を組み合わせる

1ヶ月程度しか保持できない記憶を長期記憶にするには、繰り返し反復するのが最も有効だと分かった訳ですが、別の角度から考えてみます。

記憶の種類を覚えた記事を思い出して欲しいのですが、長期記憶はいくつかに分類されていましたよね。

私が勝手にまとめた図ですが、こんな感じです!!

では、英単語を覚えるという行為は、長期記憶のどの種類にあたるのでしょうか?

英単語の意味を理解して記憶する訳ですから「陳述記憶 ⇒ 意味記憶」として記憶しているものと思われます。

これが基本線なんですが、意味を理解するだけじゃ弱いんです!!

インパクトが足りないというか、印象が薄いので忘れやすい、思い出しにくいわけです。

そこで、他の種類の記憶も関連付けて覚える方法を使います。

これをすることにより、思い出すときのきっかけを1つでも多くしておき、いざと言うときに思い出しやすくしておきます。

英単語を覚えるという行為は、[陳述記憶 ⇒ 意味記憶]として記憶する以外にも、複数の種類の記憶を組み合わせることが可能なので、残りの3種類エピソード記憶、手続き記憶、プライミング記」を組み合わせて英単語を覚えるようにします。

そうすることができれば、記憶の定着率は飛躍的に上がるでしょう。

実際にどうすればこれらの記憶をフルに活用できるのか

では、英単語を覚えるという行為に、長期記憶の各種類がどのように関連付けられるかを考えてみましょう。

意味記憶

英単語の記憶は基本的に、意味を理解すると言う形で脳に格納されているはずなので、この意味記憶が主です。

意味記憶は、知識の記憶なので、この英単語は日本語でどういう意味なのかなどの情報を理屈で覚えています。

この意味記憶だけで覚えても、インパクトが弱く心に残らないので、英単語を思い出す際のきっかけが非常に難しいというか、自分で意識して思い出すことが出来ないと言われています。

ですので、意味記憶に関しては英単語を思い出すためのきっかけにはならないと思ってしまってOKだと思います。

エピソード記憶

エピソード記憶は今までに体験してきたこと、出来事の中から覚えた記憶です。

つまり思い出です。

印象に強く残っている出来事は、子供のころの出来事でも鮮明に覚えていたりします。

ですので、英単語を「意味記憶」と関連付けて「エピソード記憶」としても脳に格納させられれば、2つの種類の記憶として脳に定着させることができます。

これでエピソード記憶という思い出す際のきっかけが1つできることになります。

エピソード記憶をきっかけに意味記憶を思い出す感覚でしょうか。

脳科学的にはまちがった言い回しかもしれませんが・・・

エピソード記憶には、自分の経験が常に付随しているので、自分で意識して思い出すことが出来るという性質をもっています。

ただ、意識して思い出を作らないといけないので、「たしか、冬の寒い日に、あの単語の次の、あのノートのすみに青字で書いた・・・」というような、エピソードだとあまりスマートではありません。

「ああ、あのときこんな感じで覚えたなあ」というインパクトある記憶が必要なので、その英単語の意味や発音から「語呂合わせ」をしたり、「空想」するなどしてインパクトのある思い出作りをしないといけません。

このエピソード記憶を特に意識して英単語を覚えることが、最も重要だと考えています。

去年の彼女や彼氏の誕生日にどこに食事に行ってどんな出来事が起こったかなんとなく覚えてますよね?

忘れていたとしても「恋人の去年の誕生日」が引き金となって、脳のどこかにしまわれていた記憶が呼び戻されるはずです。

手続き記憶

手続き記憶は、体を動かして覚えて行く記憶です。

息をする、歩くなど意識せずに普段の生活の中から体を使うことで自然に覚えていく記憶です。

この記憶で、英単語を覚えるとすれば、書くとか、発音するなどを記憶する手段として活用することになります。

体を使って覚える記憶なので、英単語を実践で使うということも含まれると思っていますが、潜在意識の部類に入るので、空気を吸うレベルまで反復しないといけません。

プライミング記憶

この記憶に関しては、様々なサイトを見ましたし、本も読んで勉強しましたが、脳科学の研究者が説明するのが難しい概念と言っているぐらいなので、ここで読んでも理解できないかもしれません。

プライミング記憶は、先入観が影響する記憶で、思い込みと言ってしまって良い記憶です。

先入観が影響するので、勘違いの原因だとも言われています。

何かを見た瞬間、何かを連想出来るのは以前の体験から記憶した先入観があるからです。

これがプライミング記憶です。

プライミング記憶を使うと、先読みすることが出来るので、頭の回転はプライミング記憶の影響が大きいようです。

例えば、会話中にいちいち全ての意味を思い出しながらではスムーズに会話ができませんが、会話の中に出てくる単語の意味を聴いた瞬間に理解できるのは、この記憶のおかげです。

今までの経験から先読みできる反面、予想が入っているからこそ、勘違いの原因にもなるのでしょう。

私は実はこの記憶を知ったときに「えっ潜在意識なんてどうやって形成すればいいわけ?」と思ってしまいましたが、私の解釈では日本語ではできている訳ですから、英語も毎日の学習の中でこの記憶が形成されていくものだと考えています。

ちなみにこの記憶が形成されることは、英語リスニングの補助にもなりますので英語学習者にとっては非常に重要な記憶です。

次に相手が何と言ってくるかを予想できればリスニングが簡単になるんですね。

私たち日本人が日本語で考えると分かりやすいかと思いますが、会話中一言一句を聞き取っている訳ではありません。

予想で会話が成り立ってしまっているんですね。

これは、今までの経験からこの場面では相手がこう言ってくるだろうということを脳が先読みして補完してくれるんですね。

英語も全く同じでこの脳の補完作業がないとスムーズな会話はできません。

ここに注目した英会話教材もあるぐらいです。

 

子供と大人とでは優勢な記憶が違う

子供は体で覚えて、大人は理論で覚える

今までの記事で、長期記憶には「意味記憶」、「エピソード記憶」、「手続き記憶」、「プライミング記憶」と言う4種類の記憶があることを勉強しました。

まとめるとこんな感じですね。

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この記憶の種類は、子供から大人になるにつれて順番に発達していきます。

順番は「手続き記憶」⇒「プライミング記憶」⇒「意味記憶」⇒「短期記憶」最後に⇒「エピソード記憶」が発達します。

なにげに短期記憶も入っていますが気にしないでください。

ここまで読めばなんとなく何が言いたいのか予想できてしまう人もいると思いますが、子供は体で、大人は理屈で記憶するのが得意ということです。

脳科学の本によると、10歳までは「意味記憶」が良く発達していて、その歳を過ぎると「エピソード記憶」が優勢になっていくとの事です。

下の図をみて欲しいのですが、上になるにしたがって、大人が優勢、下が子供に優勢な記憶です。

かなり大雑把な説明ですが、年齢を重ねるごとに上にいくと思えばOKです。

また、記憶は、下に行くほど忘れにくく、衰えにくいそうです。

歳をとって記憶が衰えていくのは一番上のエピソード記憶かららしいです。

この記憶の階層を提唱したのが、カナダの心理学者タルビングという方で、記憶システム相関と言います。

つまり、大人になってからの記憶方法と子供のころの記憶方法は変えないと効率はよくならないということです。

子供には子供に優勢な記憶が、大人には大人に優勢な記憶があるのですから、なるべく優勢な記憶を使うのが良いということになります。

また、記憶は図の上の方から衰えていくのだそうで、エピソード記憶である思い出は忘れやすくても、服を着る、箸を持つなどの手続き記憶で覚えたことは忘れにくいという理屈なんだそうです。

これはなんとなく分かりますね。

まとめ

大人と子供とでは得意な記憶方法が違う

大人になってしまうと子供のころのように反復練習だけでは覚えられないので、大人になるにつれ優位になる記憶方法を重視すると忘れにくい

人には記憶の種類があるので様々な角度から覚えるようにすると思い出せる確率がアップする

思い出をうまく利用して英単語と結びつけると覚えやすい

人間の脳は忘れるようにできているので繰り返し同じ英単語に接する機会を作る

参考資料:池谷裕二さん「海馬(新潮社)」、「進化しすぎた脳(講談社)」、「記憶力を強くする(講談社)」、「怖いくらい通じるカタカナ英語の法則(講談社)」