今回は“wake”と“awake”についての違いをご紹介したいと思います。
どちらとも「目が覚める」「目を覚ます」という意味を持つことは共通していますが、“wake”は動詞、“awake”は形容詞として使われることが多いので、文法的な使い方が異なります。
その部分がスッキリしないところだと思うので、例文を交えながら違いについて一つずつご紹介していきます。
wake:動詞で使われることが多い
awake:形容詞で使われることが多い
動詞として使われることが多い“wake”
“wake”は誰かを起こす時に“wake up”「起きて(目を覚まして)」という意味でよく使われるので、“wake up”というフレーズで一度は聞いたことのある単語だと思います。
その“wake”ですが「目を覚ます」や「(眠りから)起きる」という意味があり基本的に動詞で使われます。
※動詞以外に名詞でも使われる[名詞:徹夜、寝ずの番]
例えば先程あげたように誰かを起こす時や私は起きたというように起きたことを表す文に“wake”を使うと下記のようになります。
「お母さん起きて!8時だよ。今日学校に行かなきゃいけないの。」
I woke at the loud sound of my alarm clock this morning.
「私は今朝時計の大きなアラームの音で目が覚めました。」
ちなみに“wake up”「起きて」は目を覚ましてという意味なので、とりあえず眠って目をつぶった状態から目が開いた状態になる事を言います。
寝ている場所から起きて立ち上がって欲しい時には“get up”「起きて」を使う必要があります。
形容詞として使われることが多い“awake”
“awake”は動詞、形容詞ともに使われますが、形容詞として使われることが多いので、その場合は「目が覚めている(状態)」「意識がしっかりしている(状態)」という意味で使われます。
※動詞として使われる場合の意味は“wake”とほぼ同じ。
そのため文法的には「動詞+awake」という形で使います。
また、動詞の部分には“be動詞”、“keep”、“stay”がよく使われます。
例えば、眠れずにずっと起きていた(状態)と表す時やまだ起きている(状態)という文を作る時には“awake”を使って表すことができます。
「私は昨晩悪夢のせいで眠ることができませんでした。」
I am still awaking.
「私はまだ起きています。」
“awake”は「起きて」という意味以外に何かしらの感情を目覚まさせる時や、責任などを自覚させる時にも使われます。
「あなたは危険に気がつくべきです。」
簡単にまとめると“wake”は「目が覚める」という意味を持ち基本的に動詞で使います。
目を覚まして立ち上がるまでを表す時には“get up”を使って表します。
そして“awake”は形容詞で使うことが多く、「起きて」という意味以外にも「気づく」という意味もあります。
wake
動詞+awake
I stay awake.
be動詞+awake
2つとも意味は同じなので「目が覚める」という状況を表すのにどちらを使っても間違いではありませんが、単語の文法的な使い方が異なっているので注意して使ってみてください。