S(主語)+V(一般動詞)+O(目的語)の型は、第3文型と呼ばれ英文で最も多いパターンです。

主語が動作を行い、その動作の対象として目的語が存在するのが特徴です。

主語が「目的語をどうにかする」、「目的語に何かをする」といった感じで、動作が目的語に直接的に影響を与え、日本語訳は「SはOをVする」と言った感じになります。

ポイント

  • SはOをVするで意味が成立する第3文型
  • 動詞の後ろに目的語が必要
  • 目的語は「名詞」または「代名詞」
  • 疑問文は文頭に「Do」または「Does」を置く
  • 否定文は動詞の前に「do not」または「does not」を入れる

 

まずは例文から

空港に到着!!

1. I arrive at the airport.
2. I arrive the airport.

上記2例文は、1が正解で、2が間違いです。

このぺージで説明しているSVOではありませんので、念のため。

空港に到着!!

I arrive at the airport.第1文型(SV)

理由は動詞“arrive”が、直後に名詞を置けない自動詞なので前置詞“at”が必要だからです。

例文2の動詞が下記例文のように直後に名詞を置ける「他動詞」であれば正解でした。

He drinks water.(彼は水を飲む)
I eat an apple.(私はりんごを食べる)

つまり、動詞の種類によって後ろにくる単語は変わるということです。

このページでは、これら2種類の動詞の違いと、この英文の型を覚えます。

第3文型(S+V+O)とは

第3文型(S+V+O)は、文の主語(S)が他の対象(目的語:O)に対して動作(V)を行う構造を指します。

この文型では、動詞が目的語を必要とするため、動詞と目的語が密接に関連しています。

ロボクマが彼を殴った

The robokuma punched him.

The robokuma
主語(S)
punched
動詞(V)
him
目的語(O)

この文型は、他動詞が使用され、動作の対象が明確に示される点が特徴です。

第3文型で使われる動詞(他動詞)の特徴

冒頭の例文比較で見てもらいましたが、第3文型では他動詞が用いられます。

他動詞は、目的語を必要とする動詞であり、動作が何に向けられるかを明確に示します。

例えば、“I have.” だと、「私は持っている」となりますが、「何を持ってるの?」と聞きたくなりますよね。

その「何を?」の部分が目的語となり、haveだけでは何を言いたいのかさっぱりわかりません。

このように自分だけでは意味が通じない動詞が他動詞です。

誤:I have.(何を持っているか分からない)
正;I have a pen.(目的語を置くことでペンを持っていることが分かる)

ということは、自動詞と他動詞を覚えてしまえば、直後の名詞に前置詞が必要か、必要ないかの使い分けができるということです。

次は、自動詞と他動詞の違いを確認します。

自動詞(第1文型)と他動詞(第3文型)の違い

自動詞は他動詞と違い目的語が必要ない動詞です。

自動詞:He runs fast.(彼は速く走る。)
他動詞:I own a private jet.(私は自家用ジェットを持っています。)

上記の例文のように比較をしてみると、他動詞である“own”は“a private jet”という目的語がないと何を所有しているのかわかりませんが、自動詞の“run”は目的語が無くても意味が通じます。

目的語ではなく“fast”という副詞が付いて、「速く走る」となっていますが、“run”だけでも彼が走るということは分かります。

この“run”は、自動詞としてしか使えないのですが、実は自動詞でもあり他動詞でもあるという動詞の方が多いので、自動詞でしか使えない動詞の方が少数派だったりします。

自動詞としてしか使えない動詞

listen to~、depend on~、arrive at(in)~、belong to~、smile at~、happen to ~、fall to~、exist in(on)~

他動詞としてしか使えない動詞

like、love、discuss、reject、enjoy、marry、enter、visit、consider、reach、mention、resemble、enter、attend、answer、approach、inhabit

自動詞としても他動詞としても使える動詞は多い

第3文型では自動詞は使用されないというのが原則ですが、他動詞としても、自動詞としても使える動詞がほとんどなので、第1文型に出てくる動詞が第3文型でもよく出てきます。

他動詞:He reads a book.(彼は本を読む。)
自動詞:This book reads smoothly.(この本をスラスラ読める。)

例えば“read”は他動詞としても、自動詞としても使える動詞です。

“read”は自動詞としては、「読める」や「読書をする」という意味があるのですが、今回の例文では、「読める」というニュアンスを出しています。

このように他動詞としても、自動詞としても使える動詞が結構存在していますが、同じ動詞でも自動詞として通う場合と、他動詞として使う場合で意味が変わる動詞もありますので、自分なりにまとめておくと英文を組み立てやすくなります。

他動詞:He runs a successful business.(彼は成功したビジネスを経営している。)
自動詞:Buses run every 10 minutes.(バスは10分ごとに走っている。)

他動詞では「経営」「運営」、自動詞では「走る」。

他動詞:She sat the children.(彼女は子供たちの面倒を見た。)
自動詞:She sat in the couch.(彼女はソファに座った。)

他動詞では「子供やペットの面倒をみる」、自動詞では「座る」。

意味が変わる動詞

read、run、sell、stand、attend、moveなど

自動詞と他動詞に関してはこちらの記事もご覧ください

自動詞と他動詞の違いが分かれば英文が分かる

基本(肯定文)

基本構造は「主語 + 動詞 + 目的語」で、日本語訳にすると、SはOをVするという意味になります。

私は自家用ジェットを持っています。

I own a private jet.

I
主語(S)
own
動詞(V)
a private jet
目的語(O)
I own two apartment buildings.
「私はアパートを2棟持っています。」
My father owns two apartment buildings in Tokyo.
「父は東京にマンションを2棟所有している。」
I have a snake.
「私は蛇を飼っています。」
I have a lizard.
「私はトカゲを飼っています。」
主な他動詞

have、make、like、plan、sell、see、send、tell、visit、love、know、catch、cut、feel、give、help、lead、look、liveなど

否定文

否定を表すには、動詞の前に「do not」または「does not」を入れます。

(※主語が三人称単数の場合は「does not」)

主語 + do not (don’t)/does not (doesn’t) + 動詞の原形 + 目的語

(※ネイティブは“do not=don’t” “does not=doesn’t”のように略します。)

私は自家用ジェットを持っていません。

I don’t own a private jet.

I don’t have a snake.
私は蛇を飼っていません。

疑問文

疑問文を作るには、文頭に「Do」または「Does」を置きます。

(※主語が三人称単数の場合は「Does」)

Do/Does + 主語 + 動詞の原形 + 目的語?

あなたは自家用ジェットをもっていますか?

Do you own a private jet.

Do you have a snake?
あなたは蛇を飼っていますか?

過去形

過去形を作るには、動詞を過去形にします。

主語 + 動詞の過去形 + 目的語

私は自家用ジェットを持っていました

I owned a private jet.

I had a dog (when I was a child).
私は蛇を飼っていました。(子供のころに)
She cursed him for his betrayal.
彼女は彼の裏切りに対して呪った。

第三文型の注意点とよくある間違い

目的語の位置と形

位置:目的語は常に動詞の直後に配置される。

正:She reads a book.
誤:She reads with a book.

目的語である名詞の前には前置詞は必要ないので、動詞の直後に目的語を置く。

形:目的語が代名詞の場合、適切な形を使用する。

正:I love her.
誤:I love she.

目的語に代名詞を使う場合は、必ず目的格を置く。

他動詞と自動詞の混同

他動詞を自動詞のように使わない

正:They discuss the issue.
誤:They discuss about the issue.(”discuss”は他動詞なので前置詞不要)

自動詞を他動詞のように使わない

正:She arrived at the station.(第1文型としては正解)
誤:She arrived the station.(”arrive”は自動詞なので第3文型には使えない)

“know”など他動詞、自動詞両方で使える動詞であればどちらでもOK

正:I know about her.
正:I know her.

二重目的語の誤用

第3文型では一つの目的語のみを取る。

正:He sent a letter.
誤:He sent her a letter.(第4文型としては正解)

第3文型だと“He sent a letter to her.”となります。

まとめ

第3文型(S+V+O)は、最も使われる英語の基本的な文型であり、他動詞と目的語の関係性が重要です。

動詞が他動詞か自動詞かを見極め、適切な目的語を配置することがポイントです。

他動詞の後ろには直接名詞を置けるから前置詞があると間違いだな・・・、目的語が2つは使えないから前置詞が必要など自分なりにパターンを洗い出しておくといいでしょう。

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