英語の基本的な文型の中で最もシンプルな文型が、主語 (subject) + 一般動詞 (verb) で、第1文型と呼ばれています。

基本5文型の、一番の基本になるので英語を学ぶ上で一番最初に覚えることが多いかと思います。

主語と動詞だけの文型ですが、実はこの文型を覚えるだけでも、文章で自分の考えや行動を表現することができます。

2単語だけでも行動などを表現できますし、英文で最も多いパターンの第3文型を理解するための前段階として確実に理解しておく必要がありますので、しっかりと身に着けてください。

慣れてきたら「前置詞+名詞」や「副詞」で場所や時間などの修飾語を付け足せば、立派な英文が出来上がります。

修飾語である「前置詞+名詞」や「副詞」は、文型の要素には含まれませんので第3文型と見分る際にも役立ちます。

ポイント

  • SはVするで意味が成立する第1文型
  • 使われる動詞は自動詞のみ
  • 自動詞の後ろに名詞を置くには前置詞が必要
  • 動詞の後ろは「副詞」または「前置詞+名詞」
  • 疑問文は文頭に「Do」または「Does」を置く
  • 否定文は動詞の前に「do not」または「does not」を入れる

基本(肯定文)

基本構造は「主語 + 動詞」なので最もシンプルな形です。

一般動詞は、主語が何をしているのか、どのような状態にあるのかを表す言葉です。

私は一人で食べます

I eat alone.

I
主語(S)
eat
動詞(V)
alone
説明の副詞

“I eat.「私は食べる。」”だけだと、「何を食べるの?」となってしまうので、“I eat mayonnaise.”としなければなりませんが、これだと“mayonnaise”という目的語を入れることになってしまうので、第3文型(SVO)になってしまいます。

I
主語(S)
eat
動詞(V)
mayonnaise
目的語(O)

実は“eat”は自動詞としても他動詞としても機能する動詞なので、どちらでも使えてしまうんですね。

そんなときには、下記のような目的語ではなく副詞が使われた英文をピックアップして一緒に覚えるとわかりやすいと思います。

I eat quickly.
「早く食べます。」
I eat early.
「早く食べます。」
I eat often.
「よく食べます。」
I eat alone.
「一人で食べます。」

下記の例文は、副詞を入れていませんが、ギリギリ文章として意味がわかる例文です。

She runs.
「彼女は走る。」
They work.
「彼らは働く。」
He sings.
「彼は歌う。」

とはいえ、会話では片言になってしまうので、“eat”の例文のように、副詞を使って表現を広げられるようにしておくことが重要です。

She runs fast.
 「彼女は速く走ります。」
She runs every morning.
 「彼女は毎朝走ります。」
They work hard.
 「彼らは一生懸命働きます。」
They work together.
 「彼らは一緒に働きます。」
He sings beautifully.
 「彼は美しく歌います。」
He sings loudly.
 「彼は大きな声で歌います。」

この文型に使われる動詞は自分だけで自己完結できる自動詞のみとなっています。

主な自動詞

go、come、walk、run、arrive、talk、sleep、dance、lie、smile、cook、cry、listen、stand、agree、grow、win、work、read、playなど

主語 + 一般動詞の文型は、肯定文以外にも、否定文、疑問文に展開できます。

否定文

否定を表すには、動詞の前に「do not」または「does not」を入れます。

(※主語が三人称単数の場合は「does not」)

「do not」は“don’t”、「does not」は“doesn’t”と略すことが多いので、どちらも使えるようにしておきましょう。

I do not(don’t) run.
「私は走りません」
He does not(doesn’t) run.
「彼は走らない」

“He”は三人称単数であるため「does not」です。

疑問文

疑問文を作るには、文頭に「Do」または「Does」を置きます。

(※主語が三人称単数の場合は「Does」)

Do you cook every day?
「あなたは毎日料理をしますか?」
Does he cook every day?
「彼は毎日料理をしますか?」
Do you run?
「あなたは走りますか?」
Does he run?
「彼は走りますか?」

“He”は三人称単数であるため「does」です。

動詞の形の変化

主語が三人称単数(he, she, it)である場合、現在形の一般動詞には「-s」または「-es」が付きます。

s・x・o・sh・chで終わる一般動詞には、esを付けます。

ただし、否定文、疑問文にする場合は動詞を原型に戻します。

つまり、「-s」または「-es」をとります。

主語が三人称単数の場合

She plays.
「彼女は遊びます。」

否定文: She doesn’t play.
疑問文: Does she play?
※どちらも“s”をとっています

主語が三人称単数でない場合

They play.
「彼らは遊びます。」

否定文: They don’t play.
疑問文: Do they play?

まとめ

主語 + 一般動詞の文型は、英語の基本的な構造の一つであり、これをしっかり理解することで、さまざまな文を作ることができるようになります。

まずは肯定文、否定文、疑問文を練習し、三人称単数の場合の動詞の変化にも注意しながら英作文をやりまくることをおすすめします。

英作文修行用

下記ページは、英作文修行用に利用してください。

主語(S) +一般動詞(V)の 英作文修行用ページ